シュガーレス・ラヴ (集英社文庫)

シュガーレス・ラヴ (集英社文庫)

読了。「シュガーレス・ラヴ」のほうは山本文緒さんらしい短編集でした。作品の中で彼女たちは文字通り「病んで」いたわけだけれども、こんな分かりやすいかたちではなくとも、わたしも、病んでいる。体験したことはないはずなのに、それぞれの病に身に覚えがある。だからこそ彼女たちの病み方にむしょうにイライラするし、反対にちょっとだけスカッともする。「お前は病んでいる」と指摘されているような気になって気分が悪いのだ。けれど同時に、モヤのかかった不満を的確に言い当てられることは心地よい。たぶんそういうことなんだろうと思う。
話は変わって、今(というかずっと)書きかけのお話に、この作品にどこか通ずるものがあります。その中で主人公は、目に見えて病んでいる友人をとてもうらやましく思っていて、なぜかっていうと、強がりで素直じゃないその主人公は、明らかに病んだり落ち込んだりできない質だから。だから、痛々しい友人をかわいそうだと思う一方で、「なんであなただけ、ずるい」と思ってしまう。何が言いたいかっていうと、そういう方なら読んで楽しめるんじゃないかな、ということです。



これはびっくりしました。誰の本?と思って確かめると、やっぱり山本文緒さんなんだけど、あれ?みたいな。巻末エッセイに「自分がかつて書いていた少女小説」という言い回しを見つけて、なるほどこれはかつて書かれていた少女小説なわけだ、と思ってから、初めて少女小説という分野を知りました。要するに少女が読んでドキドキできるようなもの?ちがう?何にせよ新鮮でした。対象年齢が低いのか著者の持ち味(というかわたしが期待してるもの。こう、どろっとした感じ)はあまり生きてないような気はしたけど。小説というよりは、少女マンガだと思って読めばちょうどいいのかも知れない。細かいことは気にしないことだ。うーん、ライトノベルっていうジャンルも、少女小説と似たようなものになるんですかね…?あれはファンタジー



honey(初回限定盤)(DVD付)
わーいわーいわーい!
(携帯でサビだけ落とした「ラブラドール」があんまり良くなくてシュンとしてたんですけど(洋次郎くんも大好きなのでね)、全体で聴いたら嘘みたいに好きでした!携帯だとシャカシャカなだけだったのにただ単に機種の音質が悪いだけだったんですね!ほんで歌詞!「愛して」も「愛してる」も声が枯れても言い続けるよ!だから聞いて!と思った)