今日も今日とて好きなように過ごしています。ということでDVD鑑賞記録をおもしろかった〜そうでもなかった順に。


パプリカ [DVD]
非…っ常〜によかった!ものすごく好きな世界観。人の見る夢の中についてのお話で、い〜い感じにクレイジーでしかもゆるい。映像と音楽がたまらんかったです。ただ、ストーリーはそれほど…なので、その点に期待して観るとガッカリしそう。オープニングが一番良かったと思う。開始10分ですでに満足していたわたし。
そして、「パプリカ」の世界観に惚れた人なら確実に試すだろう、あのお店のあのURL。ぜ!ひ!やってみてください。コンテンツは正直しょうもないですが、テンション上がること間違いなしです。


東京ゴッドファーザーズ [DVD]
「パプリカ」がよかったのでこちらも観てみました。「おっさん」と「オカマ」と「お譲ちゃん」から成るホームレス3人組の、心温まる奇跡のお話。映像と音楽がやっぱりたまらんかった。それぞれの人物についての描写は雑だけど(というか、3人組がそれぞれ突飛すぎて現実感がないというか無理がある)、勢いと笑いがあるからそこまで気になりません。そんなバカな!の連続ですが、非常に気持ち良く観られます。


デーヴ [DVD]
いや〜よかった。今回の記事に記録している「レクイエム・フォー・ドリーム」観賞後に観たので5割増しで楽しめたように思います。さわやかであたたかい、誰と観ても楽しめる映画。ありえないとかそんなバカなとか政治はそんな簡単なモンじゃないとか、そんなふうに思ってしまったら負け。軽〜く流しながら観るべき作品。
ちなみに、これを観賞中は前月9の総理大臣モノが頭に浮かぶこと必至となっていますが、あちらの方にはわたし、多少の苛立ちを隠せませんでした。


アイアン・ジャイアント 特別版 [DVD]
のほほんとした可愛いストーリーでした。人から明らかな敵意を向けられつつも、自らのプログラミングに逆らってまで、僕は他者を傷つけない!「イイモン」なんだ!と踏んばる鉄人、ジャイアントにはわかっていても涙が出ました。ほんと涙腺弱い。やさしい気持ちになれる、どこかなつかしい雰囲気の作品。


レクイエム・フォー・ドリーム デラックス版 [DVD]
監督の人間性を疑いたくなる作品。そこまでやるか、と。どういう精神状態で、一人で観ようが誰と観ようが、残るものは虚無感だけというどこまでも陰湿なストーリーです。主人公たちの人生はまさに波乱そのものなんだけど、撮り方が淡々としていてまったく質が悪い。いや決してこの映画を否定しているんじゃなく。キャストとか色彩とかはすばらしいから余計落ち込むんだ。このやるせなさは「ドッグヴィル」観賞後に通ずるものがある…。


プロポーズ [DVD]
ところどころいいなと思うシーンやエピソードはあるし、キャストもよかったんだけど、どうしてもぬぐい切れない今ひとつ感。如何せん勢いがなかった。
だいたい、主人公ジミーの、レストランでのプロポーズがすでに伝説になるほどのモンじゃなかったし(まー実際あんなこと言われればキレるはキレるだろうけど)。もっと豪快にできただろうに。


ミスト [DVD]
ものすごく好みの感じでスタートして、あ、そっち行きますかと拍子ぬけせずにはいられない作品でした。ある田舎の村に大きな嵐がきたその翌日、湖のほうから深い霧が落ちてくる…という出だしで、父子がスーパーマーケットに買い物に出た先から恐怖は始まる──というストーリーです。なんていうかこう、「ハイドアンドシーク」みたいなサスペンススリラーを期待していたので肩すかし食らった気分。モンスター系のパニックムービーでした(この表現で伝わるかどうか自信ないけど)。「驚愕のエンディング」と謳われていますがそんなことありませんし、気持ち悪いので観ないほうがいいかも。なんだかんだでドキドキしながら最後まで観たわたしが言うけど。わざとなのか何なのか、これぞB級!な設定や雰囲気は嫌いじゃなかったな。


エターナルサンシャイン DTSスペシャル・エディション [DVD]
映画好きの知人が過去褒めてたのを思い出して観てみました。結果、どのへんがいいのかわからず終いでした…。興味を持たせようとしてか物語への入り方が??な感じになってるんだけど、仰々しすぎて逆にシラけてしまった。DVDパッケージから、あたたかくも切ないストーリーを期待したのがいけなかったんだろうか…。主役でカップルの二人のあまりに身勝手すぎる思考と(というか主要人物のほとんどがかなりの身勝手)、そして最低の相性にびっくりした。ジョエルが「僕から彼女(の記憶)を奪わないで」と叫ぶ(がかなわない)ところは心を痛くするところなのかも知れないけど、いや自分の蒔いた種じゃん、と。恋人と上手くいかなくて、相手のことをいっそ忘れられたらラクなのに、と思うことはとても人間的だけれど、実際に忘れられる装置・手段が存在するからといって(するんです彼らの世界には)、勢いだけで実行したんじゃ、ただのバカでしょうに。どんな場合でも「バカ」と言うつもりはないけど、クレメンタインとジョエルの関係に限って言えば、ねえ。
わたしが恋愛にアツくなれる性質じゃないからこんな冷めた意見になるのでしょうか。個人的には、これがロマンティック?うそん!と言いたい。


トスカーナの休日 [DVD]
終始感情移入できず、これどう観たらいいんだろう…と迷っていたら終わってしまった感じ。オシャレでしょ!自由でしょ!ってこと?立ち直って、周りを見て、しあわせはここにあるよ、というメッセージなんでしょうが…なんか安っぽい…。
なんでこんな否定的なんだろうわたし、と思ったら、たぶん主人公フランシスみたいな女性が好きでないからだな。書籍の批評を仕事にしておいて、作家から「よくも俺の作品を悪く書いてくれたな」と睨まれただけで「ごめんなさい」?傷心旅行で家を衝動買い?「もう若くない」と言いながらそんな見るからに安っぽい恋人?「わたしが家族よ」?ああ理解できない…。



あと書籍。
邪魔(上) (講談社文庫) 邪魔(下) (講談社文庫) いとしのニーナ 1 (バーズコミックスデラックス) 君に届け 7 (マーガレットコミックス)
予想以上に疲れたので詳しくは書き(け)ません。