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ここのところ触れた作品をざっと紹介いたします。
- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2001/04/13
- メディア: 文庫
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この方については作品に、というよりもむしろご本人にすごく興味があります。いつか夕方のニュース番組を観てからずっと。彼の作品が何かの賞(なんだっけな、確か海外のだった気がする)にノミネートされていて、その式が間近に迫っているという旨のニュースだったんだけど、その締めくくりが、「肝心の村上春樹さんは現在行方不明です」。ニュース内容に「やられた!!」と思ったのは生まれてこのかた、あの時1度きり。
- 作者: 本多孝好
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2006/07/01
- メディア: 文庫
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話はちょっとズレますが、もしも「アウラ入門書」がこんなだったら、社会学とか心理学はもっとおもしろいのにー、と思います。ベンヤミンに怒られそうな主張ですが。一回性こそユニークで、かつ尊ぶべき価値だという主張の確からしさは、今の時代ホント、見る方にすべて委ねられるところだと思います。かつて彼が生きた時代はちょうどアウラ喪失が始まった頃で、だからそれが否定的に見えることはとても自然でまっとうなことだけれど、時代を超えて常に正しい事象などありえませんからね。それはガリレオが裁判で有罪と判決を下されたように、ナポレオンの一生に(もしくは死後にも依然として)みられるように。DVDだとかCDだとかが多く普及している今、アウラの尊さを力説することはむしろナンセンスである気すらする。でも、じゃー、1回性の持つうつくしさは存在しないのか?うーん、そんなこともないんじゃない…?と、ここでこの本を読んでみる。さて、どの話をおもしろい(excitingね)(どうでもいいけどgoo辞書のexcitingの訳にひとつ、「すてきにおもしろい」というのがあります。なるほど良い訳だ!)と思ったか。アウラを顕著に否定する「イエスタデイズ」か、それとも反対に強く肯定する「シェード」か。また、前者だからと言ってアウラ否定派かといえばそうでもないし(いうまでもなく後者然り)。そのへんをちょっと、ディベートしたら楽しそうだなーと思ったわけです。「社会学入門へ入門」くらいのモンですが。
「リトル・ミス・サンシャイン」非…っ常〜に良かったです。久々ヒット。殿堂入り。最高にあったかくなれるホームコメディです。個人的にはドウェーン(9ヵ月間沈黙を守り続け、必要なときは筆談で会話するニヒルなニーチェ崇拝者)愛しています。あとフランク(自称「アメリカで1番高名なブルースト研究者」でゲイの自殺未遂経験者)も良かった。ホームコメディって、感動と笑いどちらかに偏りすぎていて(一方にすべて重点を置いているならまだしも)、結局泣けず笑えずの作品が多い気がしますが、こちらの作品はもー笑いながら泣けます、ホントに。今回すでに記事が長くなってるのであまり多くは語りませんが(時間があれば改めて記事たてて語りたい)、ちょっとでも興味のある方はぜひ観てみてくださいね!