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お久しぶりです、こんにちは。あたたかくなってきましたね。わたしの好きな季節です。
さて、サイトをリニューアルしました。88×31バナーがやたらカッコ良くなってしまったなーと少しびっくりしています。なんかちがう…詐欺に近い…。せっかく作り始めたしと思って一応あげましたが、早くも少しうんざりしてきています…。前のデザイン、ミュージアムは結構長い間持ちましたがクレイジーワールドはすぐに終幕のヨカン。あ、でも新年度忙しいからな。どうだろう。
どうでもいい話をぐだぐだした後、なおも崩れ落ちるようにブックレビューいきます。(最近、以前にも増して自分の文章の要点がつかめない。)
- 作者: 小川洋子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1997/12/24
- メディア: 文庫
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まーそれは置いといて(充分すぎるくらいに語りたいところではあるけど)、あいかわらずの静かな狂気。頬がひんやりする感じ。人間の一番奥まったところにあるのはきっとこんな感情なんだろうなーと思います。あれがしたいとかこれが欲しいとか、そういう真っ直ぐな欲望ではなくて。それこそ標本のように、ホルマリン液にゆらゆら揺れながら、明確で安全な被支配下のもとで自由も不自由もなく怠惰に留まっていること。考えただけでもうっとりするんですけれど…わたしだけでしょうか。何度読んだってすべてを理解することはたぶん(というか絶対に)無理だろうけど。わたしは完全な薬指をしているし、わたしにとって「靴」はさして大した意味を持たないし。でもいーのそんなことは。理解することはそんなに大切なことじゃないの。そんな気になる本。
二篇目の「六角形の小部屋」も、これまたフランス映画でも観てみたい象徴的な作品でした。やっぱり怠惰と被支配欲についての話(だと感じた)。ラストシーンがとても印象的。今、カタリコベヤはどこにあるのだろう?
更新サボってた期間に触れた作品並べようかなーと思ったんですがすごい数になるのでやんぴ。おもしろかった分だけでもいつか紹介したい。