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- 作者: 奥田英朗
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2002/09/13
- メディア: 文庫
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わたしは鉄工所社長の「最悪さ」にもっとも同情していたので、彼視点の最終章の結びにはうっすら涙しました。よかったね…!いやよかったってことはないけど、でも、…よかったね!(読んだらわかるだろうこの気持ち!)
それにしても奥田さん、こんな作品を書いておきながら「ララピポ」もですもんね…。ふつう、「最悪」を読む人は「ララピポ」を読まないし、逆も同様だと思うのに、そのどちらをも同一人物がむしろ書いているんだからまったく脱帽。スゴイ人だ。
- 作者: 伊坂幸太郎
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2005/06/28
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- 作者: 伊坂幸太郎
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2003/11/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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おもしろかったです。こりゃ映画化されるわ、と思いました。でもね、ミステリーって多かれ少なかれそうなってしまうものなんだろうけど、どこか理屈っぽいというか、独りよがりというか、説明くさいというか。セリフですべて片づけられちゃった感じがどうにも(「チルドレン」の第1章でも感じたところ)。物分かり良すぎるというか、えっ、理解してその上納得までしちゃうの?いいの?と思うところがちらほら。わたしがミステリーに慣れてないだけなんだろーか…。まーさらっと読むには文句ないです。そういうものかな、ミステリーは。エンターテイメントですよね。
↓それでもどうしても気になったところがひとつあったので、以下「アヒルと鴨のコインロッカー」の最終部分のネタバレを含む独り言です。反転でどうぞ
最後に河崎(と呼んでおく)がロッカーに神様を閉じ込めたのは、あれ何でなの?悪いことをするから、というなら事件を起こす前から閉じ込めただろうし。わたしが思ったのは、(乱暴な言い方をすると)復讐を果たして、後追/い自/殺をするから、ということなんだけど(悪いことは悪いことでも、何ていうか事件とは質の違うものだし、これならあのタイミングで神様を閉じ込めるのもわかる)、それなら「犬を助けるために」というのは無駄、というか邪魔ですよね…。もともと死ぬ気だったけど、そこに犬が…ということ?琴美とドルジ(と呼んでおく)の始まり(出会い)と終わり(死別とはまた別の区切りで)を、轢かれそうな他者を助けるという同型で示したかったという理解でいいの?なんか納得いかない…。ムズムズする…。
↑以上
魔法を信じるかい? (1) (りぼんマスコットコミックス―クッキー (1249))
- 作者: 谷川史子
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2000/12
- メディア: コミック
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